広島で失敗しない:位牌・仏壇・仏具の価格相場と選び方の完全ガイド
目次案(H2/H3)
リード(100–140字)
- この記事で分かること(相場の全体感/選び方の基準/準備スケジュール/供養・引取りの流れ)
1. 基本の用語と宗派の違い(最初に押さえるポイント)
- 位牌/過去帳(浄土真宗の扱いの違い)
- 本尊(仏像・掛軸)と脇仏の基本
- 仏具セット(3具足/5具足/6点セット)の内訳
2. 価格相場の全体像(早見表つき)
- 仏壇本体の相場感(モダン/唐木/金仏壇)
- 位牌のサイズ(寸)別相場と文字入れ費
- 仏具セット・おりん・本尊(仏像/掛軸)の目安
- 付帯費用(配送・設置・開眼/入仏式のお布施・旧仏壇の引取り 等)
3. 失敗しない選び方7か条
- ①設置場所とサイズ:扉開放時のクリアランス/湿気・直射日光の回避
- ②宗派・寺院の確認:本尊構成・位牌/過去帳の方針
- ③デザインと素材:モダン・唐木・金/塗り・銘木・金箔
- ④セット購入の可否:同一仕上げ・サイズ統一の利点
- ⑤納期と法要日程:白木→本位牌、四十九日までの段取り
- ⑥耐震・安全:上置き固定・床置き転倒対策
- ⑦お手入れ・アフター:金箔面の扱い/塗面の手入れ/保証
4. シチュエーション別ベストバイ
- 初めての小型仏壇(省スペース重視)
- マンション・洋室に合うモダン仏壇
- 仏間があるご家庭の本格派
- 買い替え時の「今ある仏具を活かす」選び方
5. 準備スケジュールとチェックリスト
- 逝去〜四十九日:白木位牌/本位牌の手配、開眼(入仏式)段取り
- 字彫り・納期の目安/よくある「間に合わない」を防ぐコツ
- 発注前チェックリスト(寸法・宗派・付帯費用・納期)
6. よくある質問(FAQ)
- Q. 浄土真宗で位牌は必要?
- Q. 位牌サイズはどれが主流?
- Q. 掛軸か仏像、どちらを選ぶべき?
- Q. 予算を抑えるならどこから揃える?
- Q. マンションでも置ける大きさの目安は?
7. 旧仏壇・不要仏具の供養・引取り
- 供養の手順(魂抜き/御移徙の考え方の違いに触れつつ)
- 引取りの流れ(出張/持込)と用意いただくもの
- 証明書発行・写真報告の可否
- よくあるトラブル回避(当日搬出経路・駐車の確保 等)
8. 広島仏壇供養サポートへのご相談(CTA)
- 電話:082-927-0500(受付時間はサイト表記に準拠)
- LINE/フォーム:サイトの「お問い合わせ」から
- ご相談〜見積〜引取り〜供養証明書までの流れ(図解予定)
9. まとめ
- 相場感の押さえ方/優先順位の付け方/迷ったら寺院と専門店に確認
1. 基本の用語と宗派の違い(最初に押さえるポイント)
1-1 位牌・過去帳・法名軸の役割
- 位牌(いはい)
故人の戒名(法名)・俗名・没年月日などを記してお祀りする木札・塗りの礼拝具。ご逝去直後は白木位牌(仮位牌)を用い、のちに本位牌へ移します。 - 過去帳
家系の物故者を日付順に記す帳面。命日の読み上げ・回忌法要の確認などに用います。 - 法名軸/過去帳軸
掛軸に法名・戒名を記したもの。仏壇へ掛けて安置します。
宗派注:浄土真宗は本来「位牌」を用いず、過去帳や法名軸でお勤めするのが一般的です。地域慣習やご寺院の方針で例外もあるため、迷ったら菩提寺に確認が確実です。
1-2 本尊(ほんぞん)と脇仏(わきぼとけ)
- 本尊:礼拝の対象となる中心の仏さま(仏像または掛軸)。
- 脇仏:本尊の左右に配する尊像・掛軸(菩薩・祖師など)。三尊形式(左右に菩薩や祖師を従える)や、掛軸三幅の構成などがあります。
宗派ごとの代表例(あくまで一例)
- 浄土宗:阿弥陀如来(阿弥陀三尊)
- 浄土真宗:阿弥陀如来(掛軸が主流)。左右に親鸞聖人・蓮如上人の両祖師を掛ける形式がよく見られます
- 真言宗:大日如来(脇仏に不動明王・弘法大師などの例)
- 天台宗:釈迦如来または阿弥陀如来の例が多い
- 禅宗(臨済・曹洞):釈迦如来
- 日蓮宗:大曼荼羅(題目「南無妙法蓮華経」)を本尊とするのが通例
同じ宗派でもご寺院のご指導や地域差があります。新規にお迎え・買い替えの際は菩提寺へ事前相談を。
1-3 仏具セットの基本構成
- 三具足(みつぐそく):香炉・花立・燭台(ローソク立て)
- 五具足(ごぐそく):香炉+花立×2+燭台×2(左右対称)
- おりん:読経・礼拝の合図に鳴らす仏具(りん台・りん棒と組)
- 供物具:仏飯器(ご飯)・茶湯器(お茶やお水)・高坏(供物台)・仏器膳(お供え用のお膳)
- その他:線香差・香合・マッチ消し(火消し)など
最小構成の目安:三具足+おりん+仏飯器・茶湯器。のちに生活動線や仏壇サイズに合わせて追加していくと無理がありません。
1-4 仏壇の種類(外観・素材の基礎)
- モダン仏壇:洋室・リビングに馴染むデザイン。置き場所の自由度が高く、上置き(台上)と床置き(下台一体)タイプがあります。
- 唐木仏壇:黒檀・紫檀・欅など銘木の木目と彫刻が特徴。重厚で長く使える伝統タイプ。
- 金仏壇:各宗派の荘厳を金箔・漆で表す格式高い仏壇。地域文化とも関係が深いタイプ。
どの形式でも本尊・脇仏の安置スペースと日常の礼拝のしやすさ(扉の開閉・掃除・供物の置き替え)が選定の要です。
1-5 置き方・お参りの基本マナー(概論)
- 場所:直射日光・高温多湿・強いエアコン風を避ける。動線を塞がず、扉を開いた状態で余裕がある寸法を確保。
- 向き:神棚と正対させない配置が一般的(同室に置く場合は上下階や対面を避けるなど配慮)。
- 安全:上置きは耐震マットや固定金具で転倒対策。床置きも壁固定や突っ張りで保全。
- お迎え時の法要:宗派により名称は異なります(例:開眼供養/入仏式/御移徙など)。新調・ご遷座の際は菩提寺へ段取り相談を。
1-6 よくある誤解・迷いやすい点
- 「位牌は必ず必要?」
→ 宗派により異なります。浄土真宗は過去帳・法名軸が通例。ご家庭の慣習で位牌を安置している例もあるため、菩提寺と相談を。 - 「仏像と掛軸のどちらが正しい?」
→ いずれも正当。宗派・寺院方針・仏壇サイズで決めます。マンションや上置き仏壇では掛軸が収まりの良いケースが多いです。 - 「最低限、何を揃えればいい?」
→ 本尊(仏像/掛軸)+(宗派により)位牌または過去帳、三具足+おりんが基本。のちに供物具や法要具を整備。
1-7 この章のまとめ
- 位牌・過去帳・法名軸の違いと、浄土真宗の例外をまず理解。
- 本尊と脇仏は宗派と寺院のご指導に沿って選ぶ。
- 仏具は三具足+おりんを基本に、生活に合わせて段階的に拡張。
- 置き方は安全・衛生・日常礼拝のしやすさを最優先。迷ったら菩提寺と専門店に相談を。
――
2. 価格相場の全体像(早見表つき)
まずは「中心帯(よく選ばれる価格帯)」を基準に、上限・下限のレンジを添えて整理します。いずれも税込目安で、材質・仕上げ・サイズ・付属品の有無で上下します。
2-1 仏壇本体の相場早見表
| 種類 | 中心帯 | 廉価帯 | 高価格帯 | 主な決まり手 |
|---|---|---|---|---|
| モダン仏壇(上置/床置) | 10〜30万円 | 5〜10万円 | 30〜50万円前後 | デザイン/サイズ、突板か無垢、塗装グレード |
| 唐木仏壇(黒檀・紫檀ほか) | 40〜80万円 | 30万円台 | 80〜110万円超 | 銘木グレード、彫刻・細工の手仕事 |
| 金仏壇 | 60〜100万円 | 50万円台 | 100万円超 | 金箔・漆の質、荘厳の作り込み、宗派仕様 |
ポイント:リビング設置が多いご家庭はモダン仏壇が選ばれやすく、仏間がある場合は唐木・金仏壇の検討余地が広がります。
2-2 位牌のサイズ(寸)と相場
一般的な主流は4.0〜4.5寸。お仏壇との**バランス(厨子内寸)**で選びます。
| 位牌の種類 | 中心帯 | 廉価帯 | 高価格帯 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 塗位牌(合成漆〜本漆) | 3〜4万円 | 1万円前後〜 | 5〜10万円 | 本漆・加飾で上振れ |
| 唐木位牌 | 2〜5万円 | 1万円台 | 5万円台 | 黒檀・紫檀・欅など |
| モダン位牌(ガラス/メタル等) | 3〜5万円 | 2万円台 | 6万円台〜 | 現代意匠・材質で差 |
- 字彫り(戒名入れ):1名あたり2,000〜8,000円目安(機械彫り/手彫り、レイアウトで変動)
- 白木位牌→本位牌への切替は四十九日法要を目安に段取り
2-3 仏具・おりん・本尊(仏像/掛軸)の相場
| アイテム | 中心帯 | 廉価帯 | 高価格帯 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 三具足(香炉・花立・燭台) | 1.5〜2.5万円 | 1万円前後 | 3万円台 | 真鍮・着色/鍍金・塗りで差 |
| 五具足(左右対称) | 3〜4万円 | 2万円台 | 5万円台 | サイズ・仕上げ統一が見映え◎ |
| 6点セット(+仏器・茶湯器 等) | 2〜5万円 | 1万円台 | 6万円台〜 | セットのほうが単品より割安なこと多い |
| おりん(りん台/りん棒込) | 1〜3万円 | 数千円〜 | 5万円台〜 | 鋳物/鍛造、音色・余韻で価格差 |
| 本尊:掛軸 | 1〜2万円 | 8千円前後〜 | 3万円台〜 | 表装品質・三幅対で変動 |
| 本尊:仏像 | 5〜15万円 | 3万円台〜 | 20〜30万円超 | 木地・彩色、白檀など高級材で上振れ |
最低限は三具足+おりんから。のちに仏飯器・茶湯器・高坏などを追加すると無理がありません。
2-4 付帯費用の目安(見落としがちなコスト)
- 配送・設置:上置き小型は無料〜5,000円前後、床置き大型は1万〜3万円(階段上げ・組立・離島等で加算)
- 旧仏壇・仏具の引取り・供養:2万〜8万円目安(サイズ・材質・搬出条件で変動)
- 開眼供養/入仏式(お布施):3万〜5万円+御車代・御膳料(各5,000〜1万円)
- 位牌の追加彫り:1名追加ごとに数千円
- 耐震対策(耐震マット・固定金具等):数千〜1万円台
2-5 こんな時はこの帯が「ちょうど良い」
- マンション・洋室中心:モダン仏壇10〜20万円台+三具足+おりん1〜2万円台
- 仏間がある・しっかり祀りたい:唐木仏壇50〜80万円帯+五具足3〜4万円
- まずは必要最低限:本尊(掛軸1〜2万円/仏像5万円前後)+位牌3〜4万円+三具足+おりん
ミニまとめ
- 「本体(仏壇)」に対し、仏具一式は概ね+3〜5万円からが目安。
- 価格は材質・サイズ・仕上げで大きく変わるため、設置場所の採寸と宗派・寺院確認が先。
- 見積時は設置・引取り・お布施・納期まで含めて総額感を把握すると安心です。
――
3. 失敗しない選び方7か条
条1:設置場所とサイズを“扉開放”基準で決める
- 採寸:幅・奥行・高さに加え、扉を全開した時に左右各5cm以上の余裕。
- 内部寸法:本尊・位牌の有効高は「高さ+2〜3cm」余裕を。
- 環境:直射日光・高温多湿・エアコン直風は回避。神棚と正対は避けるのが一般的。
- 動線:お供え・掃除がしやすい“手の入る”クリアランスを確保。
条2:宗派と菩提寺の方針を先に確認
- 本尊構成(仏像/掛軸・三幅対の有無)
- 位牌 or 過去帳/法名軸(※浄土真宗は過去帳/法名軸が通例)
- お迎えの法要(開眼・入仏式・御移徙など呼称と段取り)
→ 不明点は菩提寺に事前相談。買ってから合わない、を防ぎます。
条3:デザイン・素材は“暮らし”に合わせる
- モダン仏壇:洋室・リビングに馴染む。上置き/床置きの動線で選ぶ。
- 唐木仏壇:銘木の重厚感。長期使用の耐久性・修理性に強み。
- 金仏壇:宗派様式の荘厳。設置スペースとお手入れに配慮。
- 仕上げ:突板/無垢、塗装(ウレタン/漆)、金箔の質で見映えと耐久性が変わる。
条4:仏具は“統一感”と“最小構成”から
- 最小構成:三具足(香炉・花立・燭台)+おりん+仏飯器・茶湯器。
- 色味統一:本体の色・金具色と仏具の金属色/塗りを合わせると締まる。
- セット購入:サイズ・仕上げが揃い、単品買いより割安な場合が多い。
- 香炉の内寸:立て焚き/寝かせ焚きなど使い方に合うサイズを。
条5:納期と法要日程を逆算
- 位牌の字彫り:約2〜3週間が目安(内容・書体で変動)。
- 四十九日までに「本位牌+本尊・仏具」を揃える段取り。
- 在庫と配送:大型や特注は納期長め。寺院スケジュールと一括で調整。
条6:耐震・安全と日々の取り扱い
- 固定:上置きは耐震マット+背面固定、床置きは壁固定/転倒防止を検討。
- 火気:ローソク点灯時は不燃マット・風の流れ・カーテン距離に注意。心配な方は電気ローソク等も選択肢。
- お手入れ:金箔面は乾拭き中心(濡れ拭きNG)、塗面は柔らかい布で軽く。薬剤は使用前に目立たない所で確認。
条7:アフター・引取りまで含めて“総額”で比較
- 保証・修理:丁番・扉調整・塗装補修など対応範囲を確認。
- 旧仏壇・仏具の供養/引取り:費用・手順・証明書の有無を事前に。
- お見積り:本体+仏具+配送・設置・法要・引取りまで含んだ総額で比較。
――
4. シチュエーション別ベストバイ
ケース1:初めての小型仏壇(省スペース最優先)
- おすすめ構成(最低限)
本尊(掛軸)/三具足(香炉・花立・燭台)/おりん/仏飯器・茶湯器
※位牌は4.0〜4.5寸が主流(浄土真宗は過去帳・法名軸を検討) - サイズ目安
上置き高さ40〜60cm、奥行30cm前後。扉全開で左右**+5cm**の余裕 - 想定コスト感
本体10〜20万円+仏具一式2〜4万円=12〜24万円前後 - ポイント
扉の開閉しやすさ/おりんの音量(集合住宅配慮)/耐震マット必須
ケース2:マンション・洋室に合うモダン仏壇(見映え×動線)
- おすすめ構成(見映え重視)
モダン仏壇(上置or下台一体)/五具足(左右対称で整う)/おりん(消音台)/LED照明 - 色・質感
フローリングの色にワントーン濃いか同系色マットが馴染みやすい - サイズ目安
上置き60〜80cm/床置き120〜140cm(下台に収納があり実用的) - 想定コスト感
本体15〜30万円+仏具3〜5万円=18〜35万円前後 - ポイント
エアコン直風・直射日光を避ける配置/配線の取り回し(LED・過熱防止)
ケース3:仏間があるご家庭の本格派(伝統・質感を優先)
- おすすめ構成(正統派)
唐木仏壇 or 金仏壇/五具足+高坏・仏器膳/仏像本尊(または三幅対掛軸)
※宗派の作法に合わせ脇仏・祖師を揃える - サイズ目安
床置き高さ150〜170cmクラス。柱〜鴨居の有効高と畳厚を確認 - 想定コスト感
本体50〜100万円+仏具4〜8万円=54〜108万円前後 - ポイント
搬入経路(階段幅・曲がり)/壁固定含む耐震/金箔・漆のお手入れ手順
ケース4:買い替えで「今ある仏具を活かす」
- 現状棚卸
使える仏具(おりん・三具足・供物具)を寸法・色・傷みで仕分け
位牌・過去帳は状態と宗派適合を確認(再塗装・再表装の選択肢あり) - 新旧ミックスのコツ
金具色(真鍮・黒金・銀色)と塗りのトーンを合わせる/不足分は同系仕上げで補う - 本体選定
既存位牌・本尊の有効高に合う厨子寸法を優先 - 想定コスト感
本体10〜30万円+不足仏具1〜3万円=11〜33万円前後 - ポイント
旧仏壇・不要仏具は供養の手順を踏んで処分(魂抜き・御移徙の確認)
証明書の有無・写真報告の可否を事前に決める
迷ったらこの基準
- まずは設置場所の採寸→宗派確認→総額(本体+仏具+設置・引取り)
- 音・光・熱(おりん音量/LED熱/ロウソク火気)を居住環境に合わせる
- 将来の追加仏具や買い替えを見据え、ベーシック色×標準寸法が無難
――
5. 準備スケジュールとチェックリスト
四十九日までに「本位牌・本尊/仏具・仏壇」を整え、**入仏式(開眼/御移徙)**の段取りを揃えるのが基本です。下記は“間に合う”ための現実的な逆算表です。
5-1 タイムライン(逝去〜四十九日まで)
Day 0〜3(通夜・葬儀)
- 白木位牌(仮位牌)を準備
- 菩提寺と四十九日法要の候補日を共有
- 旧仏壇・仏具の有無を家族で確認(写真控え)
1週目:要件定義
- 宗派・寺院の方針を確認(本尊構成/位牌か過去帳か)
- 設置場所の採寸(幅×奥行×高さ/扉全開の余裕/コンセント位置)
- 旧仏壇・不要仏具の供養引取りの方針を決定(立会い有無、証明書)
2週目:選定・発注
- 仏壇(本体)・本尊(仏像/掛軸)・仏具セットを決定
- 本位牌の文字入れ内容確定(戒名/法名・俗名・没年月日・行年)
- 字彫り依頼(通常2〜3週間目安/校正があればこのタイミング)
3〜4週目:納品準備
- 仏壇の納品・設置日を確定(入仏式の前日〜数日前が理想)
- 耐震・固定方法、搬入経路・駐車スペースを確認・手配
- 旧仏壇の**魂抜き(御移徙)**の段取りと引取り日時を確定
四十九日直前:最終確認
- 本位牌の仕上がり確認(表記ミス・配置バランス)
- お布施・御車代・御膳料を準備(封筒表書き)
- 供花・供物、点火具(または電気ローソク)の用意
四十九日当日〜翌日
- 入仏式(開眼/御移徙)→お勤め
- 旧仏壇・不要仏具の引取り(立会い不要なら鍵/管理人連絡の調整のみ)
- 後日、供養証明書の受領(写真報告の可否を事前に選択)
5-2 発注前チェックリスト(コピペ用)
[設置・安全]
- 設置場所の幅__cm/奥行__cm/高さ__cm(扉全開で左右+5cm以上)
- 直射日光・エアコン直風の回避/神棚と正対しない配置
- 上置き:耐震マット/背面固定 床置き:壁固定の可否
- コンセント位置(LED照明/電気ローソク)
[宗派・内容]
- 宗派と寺院方針を確認(本尊構成/位牌 or 過去帳)
- 本位牌の記載:戒名/法名・俗名・没年月日(西暦/和暦の統一)・行年
- 連名位牌の可否・配置(夫婦位牌等)
- 字体・彫り方式(機械/手彫り)・レイアウト校正の要否
[寸法の適合]
- 厨子内の有効高に本尊・位牌が収まる(+2〜3cm余裕)
- 仏具サイズ(香炉の内寸/五具足の左右バランス)
- おりんの音量・余韻(集合住宅配慮)
[納期・日程]
- 四十九日法要日:____月____日(__曜日)
- 本位牌字彫り納期:__週間/仏壇納品日:____月____日
- 入仏式(開眼/御移徙)日時とご住職のご都合
[費用・手配]
- 本体・仏具・本尊・位牌・字彫り・配送設置の見積合計
- 旧仏壇/仏具の供養・引取り費/証明書の発行有無
- お布施・御車代・御膳料の準備
- 搬入経路の養生/エレベーター使用申請/駐車スペース
5-3 当日・前日の“抜け漏れ防止”ミニリスト
- 厨子内の仮置きレイアウトを事前確認(お勤めがスムーズ)
- ロウソク使用時の不燃マットと可燃物の距離確保
- 旧仏壇の中身最終確認(遺影・過去帳・位牌・仏具の小物)
- 鍵・管理人連絡先・駐車手配の共有
- お布施等の志納封筒を表書き済みで用意
5-4 よくある“間に合わない”の回避策
- 字彫りは即日着手:内容確定→その日のうちに依頼。校正が出たら即返信
- 大型の在庫・搬入:階段幅/クランクの角度は実測写真を共有
- 寺院スケジュール:先に日程仮押さえ→納品日をそれに合わせる
- 買い替え時:旧仏壇の魂抜き/御移徙の段取りを発注時に同時予約
5-5 旧仏壇・不要仏具の供養と引取り(運用メモ)
- 立会い不要での引取りも可能(日時確定・鍵/管理人連絡でスムーズ)
- 搬出は養生・安全第一。通路幅・エレベーターサイズは事前共有
- 供養証明書は後日発行(写真報告可否を選択)
- 引取り対象:本体・位牌・過去帳・掛軸・仏具一式(内容は事前申告)
ミニまとめ
- スタートは採寸と宗派確認。次に**本位牌の字彫り(2〜3週間想定)**を最優先で着手。
- 四十九日から逆算し、納品→設置→入仏式の順で日程を確定。
- 総額は「本体+仏具+字彫り+設置+供養・引取り+お布施」まで含めて把握。
――
6. よくある質問(FAQ)
Q1. 浄土真宗でも位牌は必要ですか?
A. 原則は過去帳・法名軸でのお勤めが通例です。ご家庭の慣習で位牌を用いている例もあるため、最終判断は菩提寺に確認してください。
Q2. 位牌のサイズはどれが主流?
A. 4.0〜4.5寸が主流です。仏壇の厨子内有効高とのバランスを最優先に選びます(上に2〜3cmの余裕が理想)。
Q3. 字彫り(戒名入れ)の納期は?
A. 目安は約2〜3週間。四十九日に間に合わせるなら、内容確定→即依頼が安心です(校正確認は迅速に)。
Q4. 本尊は掛軸と仏像どちらが良い?
A. どちらも正当です。宗派・寺院方針と設置スペースで選択。上置きの小型仏壇やマンションでは掛軸が収まりやすい傾向。
Q5. 予算を抑える最小構成は?
A. 本尊(掛軸/仏像)+(宗派により)位牌または過去帳+三具足+おりん。のちに仏飯器・茶湯器・高坏などを段階追加でOK。
Q6. マンションで煙や匂いが気になります。
A. 微煙線香や短寸、電気ローソク・LED灯の併用が実務的。換気・可燃物の距離にも配慮を。
Q7. 耐震・安全対策は何をすれば?
A. 上置きは耐震マット+背面固定、床置きは壁固定を推奨。ロウソク使用時は不燃マットと風の流れに注意。
Q8. 開眼供養(入仏式・御移徙)は必要? お布施の目安は?
A. 新調・ご遷座時に行うのが一般的です。目安は3万〜5万円程度ですが、地域・寺院により異なるため事前確認を。
Q9. 旧仏壇や不要仏具はどう処分しますか?
A. 魂抜き(御移徙)ののち、専門の供養・引取りをご利用ください。供養証明書の発行可。搬出経路・駐車の確保がスムーズです。
Q10. 引取りは立会い必須ですか?
A. 立会い不要も可能です。鍵・管理人連絡先の共有、作業前後の写真報告にも対応できます。
Q11. 買い替え時、位牌や過去帳はどう扱う?
A. そのままご移動が基本。漆面の補修や掛軸の再表装などの選択肢もあります。金箔面は濡れ拭きNG。
Q12. 日々のお手入れ方法は?
A. 乾拭き中心。塗面は柔らかい布で軽く、薬剤は避ける(使う場合は目立たない箇所で事前テスト)。金属仏具の研磨剤は仕上げに適合するものに限定。
Q13. 字彫り内容の決め方(表記ルール)が不安です。
A. 菩提寺の書式を優先。戒名/法名・俗名・没年月日・行年、西暦/和暦の統一を確認してから依頼します。
Q14. 連名や繰出位牌は選べますか?
A. 可能です。夫婦位牌や繰出位牌は省スペースで、将来の追加にも柔軟に対応できます。
Q15. まずどこへ相談すれば良い?
A. 採寸と宗派確認が済んだ段階でご連絡ください。ヒアリング→ご提案→お見積り→設置→供養・引取りまで一貫対応いたします。
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7. 旧仏壇・不要仏具の供養・引取り
- 対象:仏壇本体/位牌/過去帳/掛軸/仏具一式
- 流れ:ご相談→日程調整→搬出(養生)→寺院で供養→写真報告・証明書
- 立会い:不要対応可(鍵・管理人連絡で可)
- 費用:サイズ・搬出条件で現地見積。追加は事前同意のみ
- 準備:搬出経路・駐車の確保、管理人・近隣への共有
8. ご相談(CTA)
- お電話:082-927-0500(受付はサイト表記に準拠)
- LINE/フォーム:当サイトの「お問い合わせ」から
- 供養・引取り・証明書発行・立会い不要に対応。写真(正面/側面/搬出経路)の共有で見積り迅速。
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9. まとめ
- 選び方の起点は2つ:①設置場所の正確な採寸(扉全開時の余裕含む)②宗派・菩提寺の方針確認。本尊構成や位牌/過去帳の扱いはここで決まります。
- 相場の目安を持って検討:モダン仏壇は10〜30万円、唐木は40〜80万円、金仏壇は60〜100万円前後。位牌は4.0〜4.5寸が主流で3〜5万円帯。仏具は三具足+おりんを基本に段階追加。
- 納期から逆算して段取り:本位牌の字彫りは約2〜3週間。四十九日に間に合わせるなら、内容確定→即依頼→仏壇・仏具は在庫と搬入日を同時に押さえるのが安全です。
- 暮らしに合う実用性を優先:日常の礼拝がしやすい高さ・動線、集合住宅ならおりんの音量配慮、LEDや電気ローソクの活用など“使い勝手”を基準に。
- 安全とお手入れの基本:上置きは耐震マット+固定、床置きは壁固定も検討。金箔面は乾拭き中心・濡れ拭きNG、塗面は柔らかい布で軽く。
- 総額で比較:本体・仏具・位牌・字彫り・配送設置に、旧仏壇の供養・引取りやお布施まで含めたトータル費用で判断すると後悔がありません。
- 買い替え時は“活かす発想”:既存の仏具や位牌の寸法・色味を基準に、新本体を合わせると無駄なくスムーズ。不要品は供養の手順を踏んで処置します。
迷ったら「採寸+宗派確認」の段階でご相談ください。最小構成の提案から、納期・搬入・供養まで一括で段取り可能です。

