生前整理で迷わない仏壇の手放し方|供養と処分の選び方・段取り・費用の目安
目次
- 生前整理で仏壇を見直す理由(継承者不在・住み替え・介護/施設入居 など)
- 仏壇の扱い方の選択肢:供養→処分/移設・小型化/譲渡/一時保管
- 供養と処分の違い:閉眼供養(魂抜き)が必要なケースと宗派ごとの考え方
- 供養の方法と流れ:寺院への依頼・合同供養の一般的手順(証明書の扱い)
- 処分の方法と注意点:専門業者への引き取り、粗大ごみ不可の理由、仏具の外し方
- 費用の目安と変動要因:サイズ・搬出条件・供養有無・証明書・出張距離
- 失敗しない段取り:見積り→搬出→供養→処分→証明書までのタイムライン
- よくある質問:位牌・遺影・過去帳・神棚の扱い/宗派確認の仕方
- 当社で対応できること:引き取り範囲・供養対応の可否・証明書・LINE査定(自社方針に沿って明記)
1. 生前整理で仏壇を見直す理由
生前整理は「家族に負担を残さない準備」。仏壇についても、早めに方針を決めておくと段取り・費用・心の面でメリットが大きいです。主な検討理由は次のとおりです。
- 継承者不在・遠方
仏壇の維持や年忌法要を担う人がいない/遠方に住んでいるため管理が難しい。 - 住み替え・建て替え・同居
引っ越しや間取り変更で設置スペースが確保できない。集合住宅での搬入・搬出も課題。 - 介護・施設入居で空き家化
家を空ける期間が長くなり、湿気・地震対策・防犯の観点でも早期の判断が安心。 - サイズ・重量の負担
大型仏壇は移動・掃除・地震対策の手間が大きい。固定金具や転倒リスクも要検討。 - 宗派・暮らしの変化
住環境や生活様式の変化に合わせ、移設・小型化(モダン仏壇)・位牌のみの管理へ切り替える選択肢。 - 費用の見える化
供養(閉眼供養=魂抜き)や搬出条件により費用が変わるため、見積り時期を前倒しすると予算計画が立てやすい。 - ご家族間の合意形成
「いつ・どの方法で扱うか」を事前に話し合うことで、相続開始後の迷い・トラブルを回避。 - 関連品の整理と同時進行
位牌・過去帳・遺影・仏具の扱いをあわせて検討でき、一度で片づく(再手配が減りコストも最適化)。
ポイントは、“供養(お性根抜き)”と“処分”は別工程になりやすいこと。早めに方針を決め、必要なら写真・思い出の共有の仕方まで含めて準備すると、心情面の負担も大きく軽くなります。
——
2. 仏壇の扱い方の選択肢:供養→処分/移設・小型化/譲渡/一時保管
生前整理の場面で取り得る主な選択肢を、概要→向いているケース→注意点の順で整理します。
A. 供養をしてから処分(閉眼供養→解体・搬出)
- 概要:仏壇の「お性根抜き(閉眼供養)」を行い、仏具を外したうえで解体・搬出し、適切に処分する流れ。
- 向いているケース:後継が不在/設置スペースがない/大型で管理が負担。
- 注意点:宗派・菩提寺の意向を先に確認。位牌・過去帳・遺影の扱いも同時に決める(位牌は別途供養やお焚き上げが必要な場合あり)。
B. 移設(自宅内の移動/引っ越し先へ運搬)
- 概要:現住居内での場所替え、または新居・ご親族宅へ移す。
- 向いているケース:仏壇を継承したいが生活動線に合わない、住み替えが決まっている。
- 注意点:階段・養生・エレベーター規約など搬出入条件で費用や可否が変動。移設前に「開眼・閉眼」が必要か寺院へ確認。
C. 小型化・買い替え(モダン仏壇・上置き仏壇へ)
- 概要:現仏壇は供養・処分し、日々の手入れが容易な小型へ。
- 向いているケース:集合住宅・ワンルーム/高齢での管理負担軽減/地震対策。
- 注意点:本尊・位牌の安置方法、ご本尊の開眼・遷座の要否を確認。旧仏壇の供養・処分の段取りを先に固めるとスムーズ。
D. 譲渡(ご親族・寺院・地域団体へ)
- 概要:継承者や受け手が見つかる場合に譲る。
- 向いているケース:家系での継承意向がある/地域寺院で受け入れ可。
- 注意点:宗派違いは原則NGが多い。譲渡前に閉眼供養の要否を確認。搬送手配・安置スペースの確保も事前に。
E. 一時保管(保管庫・トランクルーム等)
- 概要:住み替え・施設入居など判断保留の期間に、環境の良い場所で保管。
- 向いているケース:相続・親族合意の最中/新居完成待ち。
- 注意点:湿気・温度管理と地震転倒対策。長期化するほど保管料>処分費になりがちなので期間を決めておく。
F. 仏具のみの整理(位牌・過去帳・遺影・お札・神棚)
- 概要:本体と切り分けて、位牌・過去帳・遺影・お札・神棚を個別に供養・処分。
- 向いているケース:仏壇は残す(または小型化)一方、仏具の点数を減らしたい。
- 注意点:位牌は特に取り扱いに配慮(寺院・宗派の指示に従う)。神棚はお清め方法が異なるため別途確認。
3. 供養と処分の違い:閉眼供養(魂抜き)が必要なケースと宗派の考え方
まず押さえるポイント
- 供養=宗教的なお勤めで「礼を尽くす」行為。
- 閉眼供養(魂抜き):これまで礼拝してきた仏壇・本尊・位牌をいったん安置終了とする儀礼。
- 開眼供養(魂入れ):新しい仏壇やご本尊を拝める状態にする儀礼。
- 処分=物としての解体・搬出・廃棄やリサイクルの工程。
→ 多くのご家庭では「閉眼供養 → (必要品の取り外し)→ 解体・搬出 → 処分」の順で行います。
閉眼供養が「必要になりやすい」ケース
- 本尊(木仏・仏像・掛軸)や位牌を安置しており、日々礼拝してきた。
- 菩提寺がある、もしくは檀家として法要をお願いしてきた。
- 家族の心情面として「けじめ」をつけたい、証明書(供養証)を残したい。
- **新しい仏壇へ遷座(引っ越し・小型化)**する予定があり、旧仏壇の安置を正式に終えたい。
省略を検討しやすいケース(※家族合意が前提)
- 本尊・位牌をすでに移動しており、仏壇本体のみが空の状態。
- 宗派に属していない/無宗教で、宗教儀礼を行わない方針が家族で一致。
- 合同供養でまとめて供養し、仏壇は後日まとめて処分する段取りにする。
→ 省略可否は宗派・菩提寺の考えやご家族のご意向で変わります。迷う場合は事前に確認を。
宗派による違いは?
- 呼び名や作法の違い(例:真言宗・天台宗・浄土系・禅宗・日蓮宗など)こそあれ、
「安置を終える/始める」という趣旨は概ね共通です。 - 依頼先は菩提寺が最優先。菩提寺が遠方・不在の場合は、近隣寺院や合同供養を検討します。
だれに・いつ頼む?
- だれに:菩提寺/近隣寺院/合同供養の主催寺院(業者の取次ぎ可の場合あり)。
- タイミング:
- 「搬出前に本堂で閉眼」→後日、解体・搬出。
- 「ご自宅で閉眼→その場で搬出」→日程を一回で済ませやすい。
- 合同供養は開催日が決まっていることが多いので、日程に余裕を。
よくある疑問
- Q. 証明書は必要?
A. 法的必須ではありませんが、ご家族への説明・心情面の安心材料として希望される方が多いです。 - Q. 位牌・過去帳・遺影はどうする?
A. 位牌は別途供養・お焚き上げが必要な場合があります。過去帳・遺影は寺院の指示に従うのが安心。 - Q. 供養の有無で費用は変わる?
A. 変わります。供養(個別/合同)、仏壇サイズ、搬出条件、証明書の要否などが総額に影響します(詳しくは第6章)。
小さなチェックリスト(家族で合意形成するために)
- 菩提寺の有無・宗派は?
- 本尊・位牌の所在と数は?(移動予定の有無も)
- 供養の方法は個別/合同のどちら?
- 証明書の要否は?
- 立会いの可否・希望日は?(搬出と同日か別日か)
——
4. 供養の方法と流れ:寺院への依頼・合同供養・証明書
供養の主な方法(まずは全体像)
- 個別供養(菩提寺・近隣寺院へ依頼)
ご自宅または本堂で読経。ご家族の立会いがしやすく、けじめを付けやすい。 - 合同供養(主催寺院の回忌日などに一括で)
定期開催に合わせて、位牌・本尊・仏壇などをまとめて供養。費用を抑えやすいが日程は寺院都合に準拠。 - 出張供養(僧侶が自宅へ来訪)
搬出と同日に行えるケースも。お車代・出張料の取り扱いは事前確認を。
だれに依頼するかは、菩提寺が最優先。菩提寺が遠方・不在なら、近隣寺院や合同供養の主催寺院を検討します。
依頼前に準備しておく情報チェック
- 宗派/菩提寺の有無(寺院名・連絡先)
- 供養対象(本尊・位牌の数、仏壇のサイズ)
- 希望する供養方法(個別 or 合同、立会いの要否)
- 希望日程(搬出と同日か、別日か)
- 証明書(供養証)の要否(郵送 or 手渡し)
- 住所・搬出条件(エレベーター有無、階段・養生、車両の駐停車可否)
個別供養の一般的な流れ
- 相談・見積り:寺院へ連絡(または取次窓口へ)。宗派・対象物・日程の希望を伝える。
- 日程確定:立会い人数・読経場所(自宅/本堂)・所要時間(目安20〜40分)を確認。
- 閉眼供養(魂抜き):読経→焼香→挨拶。必要品(位牌など)を取り外し。
- 供養証明書の受領:当日手交または後日郵送。
- 搬出・処分へ引き継ぎ:仏壇本体は「物」として解体・搬出・処分工程へ。
当日の持ち物・準備
- 念のためのお布施・お車代(事前に目安を確認)
- 玄関〜設置場所までの動線確保/埃・灰の軽い清掃
- 仏具の取り外し指示(寺院の案内に従う:本尊・位牌は基本的に先に扱いを決める)
合同供養の流れ(例)
- 申込み・予約:開催日程・持ち込み/引取りの別・受付締切を確認。
- 預け入れ:寺院指定の方法で対象物を預ける(控えを受領)。
- 読経・お焚き上げ:当日は寺院側で執り行い、ご家族は不在でも可。
- 証明書の発行:後日、合同供養証明を郵送で受け取る方式が一般的。
- 処分工程:仏壇本体は別途、適正に処分(合同は“供養”の工程であり、廃棄は別手配のことが多い)。
費用の考え方(目安の見方)
- 供養形態:個別>合同の順に費用は上がりやすい。
- 読経場所:自宅出張はお車代・出張料が加算される場合あり。
- 証明書:発行の有無で追加費用が生じるケース。
- 仏壇サイズと搬出条件:大型・階段搬出・養生が必要などで処分側の費用が変動。
※具体額は地域・寺院・搬出条件で差が大きいため、供養と処分を分けて見積を取るのが失敗防止のコツ。
よくある注意点
- 「供養=処分」ではない:供養後、処分の段取り(解体・搬出・廃棄)が別途必要。
- 日程の逆算:合同供養は開催日に依存。引っ越し・退去日が決まっている場合は前倒し予約を。
- 証明書の扱い:相続人・ご親族への説明材料に。郵送先の宛名・住所を間違えない。
- マンション規約:エレベーター予約・養生・車両停車の可否は事前に確認。
5. 処分の方法と注意点:専門業者への引き取り/粗大ごみの取り扱い/仏具の外し方
処分方法の基本
- 専門業者に依頼(推奨)
供養(閉眼)を済ませたうえで、解体・養生・搬出・適正処分までをワンストップで対応。大型・重量物や集合住宅でも安全に進められます。 - 自治体の粗大ごみ回収に出す(地域差あり)
宗教性の観点や「木・金属・ガラスの複合素材」で分別解体が必要になることが多く、受け付けない自治体や事前解体を条件にする自治体もあります。必ず事前確認を。
迷ったら「①供養の段取り → ②処分(搬出・廃棄)」を分けて見積するのが失敗防止のコツです。
専門業者に依頼するメリット
- 安全性:重量物の搬出、階段・狭所・ガラス部材の破損リスクを低減。
- 養生と共用部配慮:床・壁・EVの保護、管理規約に沿った作業。
- 段取り最適化:閉眼(寺院手配は各ご家庭の方針に従う)→搬出→処分を一気通貫で。
- 保険と記録:作業中の万一に備えた保険、作業写真・証明の残し方の提案。
- 高齢世帯や遠方親族でも安心:立会い最小で対応できるケースあり。
自治体粗大ごみが難しくなりがちな理由
- 宗教性:供養を済ませたつもりでも、仏具・位牌が残っていると持込み拒否のケース。
- 複合素材:木框(もっこう)・金具・ガラス・鏡の分解必須。未分解だと収集不可。
- サイズ・重量:一人持ち不可、搬出時の事故リスク。
- 住環境への配慮:集合住宅の養生・EV予約・騒音時間帯制限など、住民トラブル回避の手当が必要。
仏具の外し方(閉眼後を前提)
- 本尊・位牌・掛軸の扱いを確定(寺院指示に従う/合同供養に預けるなど)
- 火気周りの片付け:香炉の灰・蝋燭立て・灯篭の電装を取り外し、耐熱皿や油皿の液体漏れに注意。
- ガラス・鏡の取り外し:扉・棚板・欄間のガラスは緩衝材で個別梱包。
- 突起物・金具の養生:蝶番・金具は布で巻き、引き出しはテープ固定。
- 前机・経机・花立・高月など付属品の分離:破損しやすい順に小物→中物→本体。
- 本体の分解:上置き(上段)→須弥壇→下台の順。無理なこじ開けは割れの原因。
- 搬出動線の確保:養生マット・角当て・曲がり角の見張り役を置き、2名以上で声掛け。
供養前に無闇に本尊や位牌を取り外さないのが原則。宗派・菩提寺の指示が最優先です。
搬出当日のチェックリスト
- 住まい:エレベーター有無/階段段数/駐車可否
- サイズ:高さ・横幅・奥行の実測、廊下・玄関幅との比較
- 養生:床材(フローリング/畳)、壁紙保護、管理規約の届出
- 人員:最低2名、重量級は3名以上検討
- 時間帯:騒音・共用部利用時間の制限
- 記録:作業前後の写真(家族共有・万一の保険対応にも有効)
見積りが変動する主な要素
- サイズ・重量・材質(総高さ、下台有無、ガラス面の多さ)
- 搬出条件(階段手上げ・長距離搬送・養生範囲)
- 日程の一体化(閉眼と搬出を同日実施できるか)
- 証明書の要否(供養証の発行方法/郵送の有無)
6. 費用の目安と変動要因
金額は供養のやり方(個別/合同)・仏壇のサイズ・搬出条件で大きく変わります。ここでは「考え方」と「相場感」をセットで整理します(税込/税別は見積時にご案内)。
6-1. 概算の組み立て方(内訳の考え方)
- A|供養費:個別供養(出張/本堂) or 合同供養、証明書の要否
- B|作業費:解体・養生・搬出・車両費
- C|条件加算:階段手上げ/EVなし・長距離搬送・時間指定など
- D|オプション:証明書郵送、仏具(位牌・掛軸等)の別途供養・処理
目安= A(供養)+B(作業)+C(条件)+D(オプション)
6-2. サイズ別の傾向(おおよその分類)
- 上置き・小型(高さ~90cm/下台なし):作業が比較的軽く、搬出条件の影響が小さめ。
- 中型(高さ~150cm):2名作業が基本。階段・養生で変動。
- 大型(高さ180~200cm級):重量・ガラス・装飾が多く、解体と養生に時間。条件加算が載りやすい。
6-3. 供養の相場感(一般的な傾向)
- 合同供養:数千~2万円台(証明書の有無で変動)
- 個別供養(本堂):1万数千~数万円台
- 出張供養(ご自宅):個別供養にお車代・出張料が加わるのが一般的
※ 菩提寺がある場合は菩提寺に準拠。地域差・寺院方針により幅があります。
6-4. 作業・搬出で変わる要素
- 階段手上げ:階数/踊り場幅/曲がり角で増減
- EV・共用部の養生:マット・角当て・予約の有無
- 車両条件:建物前の停車可否・距離
- ガラス・鏡・金具:分解・梱包の手間
- 当日人員:2名標準/大型は3名体制になることも
6-5. モデルケース(概算シミュレーション)
※あくまで考え方の例です。実費は現場条件で変動します。
ケース①|上置き・小型+合同供養/EVあり・1F
- 作業費(解体・搬出):8,000~15,000円
- 合同供養:5,000~15,000円
- 出張費:0~3,000円
- 証明書:0~2,000円
=概算合計:13,000~35,000円
ケース②|中型+個別供養(ご自宅出張)/2F階段
- 作業費:18,000~35,000円
- 個別供養(お布施目安):20,000~40,000円
- お車代・出張料:3,000~5,000円
- 階段加算:3,000~8,000円
- 養生:2,000~5,000円
=概算合計:46,000~93,000円
ケース③|大型(180~200cm)+合同供養/EVなし3F・駐車離れ
- 作業費:35,000~70,000円
- 合同供養:10,000~20,000円
- 階段加算:6,000~15,000円
- 駐車距離・運搬:3,000~10,000円
- ガラス多め養生:3,000~8,000円
=概算合計:57,000~123,000円
6-6. 早め見積りでブレを小さくするコツ
- 写真・寸法の共有(高さ×横×奥行/設置場所の写真/玄関~エレベーター・階段)
- 日程の一体化(閉眼と搬出を同日化すると手配がシンプル)
- 合同供養の開催日を先に確認(引っ越し・退去に間に合わせる)
- 同時回収の活用(仏具・遺影・神棚等もまとめて段取り)
- 証明書の宛名・送付先を確定(やり直し防止)
7. 失敗しない段取り:見積り→搬出→供養→処分→証明書まで
標準フロー(最短1〜2週間想定)
- 相談・写真送付(Day 0–1)
・仏壇の寸法(高×幅×奥行)/設置場所写真/階段・EV有無/駐車可否を共有。 - 現場確認・見積り(Day 1–3)
・供養の有無(個別/合同)と証明書の要否を確定。処分と供養は別見積りでもOK。 - 寺院・日程の確保(Day 3–5)
・菩提寺/近隣寺院/合同供養のどれにするか決めて予約。 - 作業準備(Day 5–7)
・管理規約の届出/EV養生予約/当日の立会い可否・時間帯を調整。 - 当日:供養→搬出→処分(Day 7–14)
・個別供養:ご自宅または本堂で閉眼→仏具取り外し→解体・搬出。
・合同供養:預け入れ後、開催日に寺院側で読経(ご不在可)。 - 証明書の受領(当日 or 後日)
・個別:当日手交が多い/合同:後日郵送が一般的。 - 精算・作業写真共有(当日〜数日)
・作業前後の写真を家族共有用に保存しておくと安心。
日程パターン別の進め方
A|同日ワンストップ(自宅で閉眼→そのまま搬出)
- メリット:1回で完了、遠方のご家族にも負担が少ない。
- 注意:寺院・作業員・EV養生の同時段取りが必要。時間に余裕を。
B|別日二段階(本堂で閉眼→後日搬出)
- メリット:読経に集中でき、当日の家内作業が少ない。
- 注意:鍵・立会いの調整、搬出まで仏壇を触らないこと。
C|合同供養利用(預け入れ→開催日供養→証明書郵送)
- メリット:費用を抑えやすい。立会い不要でも進む。
- 注意:開催日固定のため、引っ越し・退去日に逆算して予約。
前日までのチェックリスト
- 寺院・開始時刻・所要時間の再確認
- 管理規約(EV予約・養生・作業可能時間帯)の確認
- 動線確保(玄関~設置場所の障害物撤去)
- お布施/お車代の準備(個別供養の場合)
- 証明書の宛名・郵送先を確定
当日のチェックリスト
- 供養対象(本尊・位牌・掛軸)の扱い指示を確認
- ガラス・鏡は個別梱包、引き出しはテープ固定
- 搬出前後の写真記録
- 現場の簡易清掃・養生材の撤去
つまずきやすいポイント(回避策)
- 「供養=処分完了」と誤認 → 供養後の搬出・廃棄手配を別途確実に。
- 合同供養の開催日に間に合わない → 先に日程だけ押さえ、搬出をそれに合わせて調整。
- 証明書の宛名ミス → 相続人や代表者の表記を事前に確認。
- 階段・曲がり角で搬出不可 → 事前の分解可否と人員増員を見込む。
——
8. よくある質問(FAQ)
Q1. 仏壇を処分する前に、必ず閉眼供養(魂抜き)が必要ですか?
A. 本尊や位牌を安置して礼拝してきた仏壇は、閉眼供養を行うのが一般的です。菩提寺がある場合はまずご相談ください。菩提寺が無い場合は、近隣寺院での個別供養や合同供養という方法もあります。
Q2. 供養と処分は同じことですか?
A. いいえ。供養(宗教儀礼)と処分(解体・搬出・廃棄)は別工程です。多くは「閉眼供養 → 搬出・処分」の順に行います。
Q3. 合同供養と個別供養、どちらが良い?
A. ご家族のご意向と日程・ご予算で選びます。けじめを大切にしたい・立会いしたい場合は個別、費用を抑えたい・日程を合わせにくい場合は合同が向きます。
Q4. 証明書(供養証)は発行できますか?
A. 寺院の発行に対応できます(個別は当日手交が多く、合同は後日郵送が一般的)。相続人やご親族への説明資料として希望される方が多いです。
Q5. 位牌・過去帳・遺影・神棚はどう扱えば良い?
A. 位牌は別途供養やお焚き上げが必要な場合があります。過去帳・遺影は寺院の指示に従うと安心です。神棚は作法が異なるため、神社側の案内に沿って進めます。
Q6. 自宅に僧侶に来てもらえますか?
A. 菩提寺の方針によります。来訪可能な場合は「ご自宅で閉眼→そのまま搬出」という同日完了も可能です。難しい場合は本堂での閉眼後、別日に搬出します。
Q7. 菩提寺が遠方・不在です。どうすれば?
A. 近隣寺院での個別供養、または定期開催の合同供養をご案内できます。開催日は寺院都合のため、引っ越しや退去日が決まっている場合は早めのご相談がお勧めです.
Q8. マンションですが、粗大ごみに出せますか?
A. 宗教性や複合素材(木・金具・ガラス)の分解が必要なため、自治体で受け付けない・条件付きのことがあります。養生や共用部配慮も必要なため、専門業者への依頼が安全です。
Q9. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 供養の方法(個別/合同)、仏壇サイズ、搬出条件(階段・EV・駐車距離)、証明書の要否で変動します。写真と寸法をお送りいただければ、ブレの少ない見積りが可能です。
Q10. 立会いできないのですが依頼できますか?
A. 可能な範囲で対応します。鍵の受け渡し方法、管理規約、作業前後写真の共有などを事前に取り決めます。
Q11. 仏壇や仏具は買い取ってもらえますか?
A. 仏壇本体は基本的に買取対象外です。金属製仏具など一部お取り扱い可能なものもありますが、状態・材質によります。写真確認のうえご案内します。
Q12. いつ相談すれば良い?
A. 合同供養は開催日が限られるため、引っ越し・退去・施設入居などの予定が見えた段階でのご相談が安心です。早めの見積りで費用と段取りを最適化できます。
——
9. 当社で対応できること(方針に合わせて表記調整可)
- 無料見積り・LINE査定
写真(正面・横・設置場所)と寸法(高×幅×奥行)を送るだけで概算提示。現地確認も無料。 - 引き取り・搬出・適正処分
養生・解体・搬出・車両手配までワンストップ。マンション規約(EV予約・作業時間)にも配慮。作業前後の写真共有対応。 - 供養対応(運用ポリシーに応じて選択)
- A案:僧侶手配は行わず…ご家族→菩提寺へ直接依頼。当社は日程連携・搬出段取りを担当。
- B案:提携寺院の合同供養をご案内…開催日に合わせて預かり→供養→供養証明書発行(後日郵送)。
※サイト全体でどちらかに統一表記すると問い合わせがスムーズです。
- 供養証明書の取り扱い
個別供養は当日手交が多く、合同供養は後日郵送が一般的。宛名・送付先の事前確定をサポート。 - スケジュールの組み方
自宅で同日ワンストップ(閉眼→搬出)/本堂で閉眼後に別日搬出/合同供養に合わせて逆算など柔軟に調整。 - 対応エリア
広島県内。島しょ部・遠隔地は応相談(交通・船便等の実費が加算となる場合あり)。 - 費用の考え方
「供養(個別/合同)+作業(解体・搬出)+条件加算(階段・EV・駐車距離等)+オプション(証明書・仏具供養)」でお見積り。詳細は本記事第6章をご参照ください。 - 買取・再利用の可否
仏壇本体は買取対象外が基本。金属製仏具など一部は状態・材質により査定可。写真で事前確認します。 - お支払い
当日精算/お振込みなど社内規定に準拠(事前案内)。 - お受けできない例(明確化でトラブル防止)
供養前の本尊・位牌の取り外し指示、自治体粗大ごみへの無解体排出の代行、管理規約違反の作業、(A案採用時は)僧侶手配そのもの。
——

